若者支援事業

 長い間、ひきこもり状態にあった若者の一般的な特徴など(本人、保護者からの聞き取り、観察による)

 

1、他人との出会いや交流が苦手。人目を避ける。他人がどう思っているのか

          気になる。怖れを持つ者もいる。

2、スマホで世間とつながっており外部情報は入っている。

3、情報に反応はするが、深い読み込み吟味までには至らず、偏った見方や

      思い込みがある 。  世間を敵に見立て、自らの立ち位置を確保していることがある。

4、夜型で早起きは苦手。家族との会話も少ない。孤立感を持ち負のスパイラルに

      陥っている。

5、食生活も菓子パンなど簡単なもので済ませる傾向でアンバランス。

6、学齢期にいじめに遭ったり、不登校などの経験を持ち、社会への適応に

      つまづいた経験を持つ人が多い。

 7、勤務経験があっても、人間関係で失敗している人が多い。

8、何らかの疾病や発達障害などを有する場合も少なくない。通院、服薬の人が多い。

9、このままではいけないと自分では思っているが、具体的にどうしたら良いか

       分からない。相談へのアクセスを知らない人がある。

10、長期にわたる引きこもり者で言葉を失っている場合がある。その為、

          思いが先行し前のめりになって会話が成立しない場合がある。

11、目で見て、耳で聞いて、頭で考えて、心に従って行動する流れが途中で分断し、

         または機能は独立して働くものの、全体の調和が取れずに誤解を受ける事がある。

12、引きこもっている状況を知られたくない。知らせたくないと思っている

          本人や家族が多い。特に本人は対人恐怖があったり不安があったりして、現在の

         生活に困っていない人の場合などは、継続した相談支援すらはじめられない

         場合が多い。実態把握が難しい原因でもある。

 

 

  一般的に上記のような特徴を持つ若者支援はとても難しい。特に家から出かけて「いくらの 郷」へ通うということが、最初に乗り越えなければならない高いハードルと思われます。このハードルさえ乗り越えて頂ければ、社会復帰に向けた支援には自信が出来ました。5月から始めた取り組みで上記の大部分が改善され、現在では11月には修学旅行に、12月には最終研修と位置付けている祥和会(知的障がい者支援施設)での就労体験へと計画が進んでまいりました。

 

 いくらの郷は専門的な知識を身に着ける場所でもないし、お金を稼ぐ場でもありません。また職を探す場でもありません。何よりも豊かな自然の中で農林業の作業などを通じて、元気のよい体を作ることを一番の目標に掲げています。体が元気になれば生きる力も意欲も湧いてきますし、自信もつきます。また忍耐力や持久力も身につくという事を話しています。退屈しないように日々の作業も目先を変え、加えて作業の前後に様々な講話をして、作業の意味や背景などを説明するとともに、社会情勢の把握や社会常識の涵養を促しています。

 

 指導方針として、四季に変化する自然の豊かさを心と身体に取り入れることによって、持って生まれた自然人としての人間力の回復を目論んでいます。方法として四季折々に咲く「花」に関心を持ってもらうようにしています。部屋には花を絶やさないように生け花を心掛け、花の名前、効能なども話し、日本ミツバチ管理で関心を持たざるを得ないように指導しています。

いくらの郷の卒業時には日本ミツバチの箱を製作して持ち帰って頂き、社会復帰後も自然に関心を持って頂くようにと考えています。

2018年9月

 

 


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