ツリーハウスづくり


先生の登場

 下地拵えをした予定地を先生に見て頂いたところ、一番大きな樫の木を選択されました。悩んでいた木の選定が決まりほっとしました。

 胸高周を図ってみたところ、178㎝もありました。この周辺では最も大きなメインツリーです。

 樫の落ち葉の下には卵タケが顔を出していました。この場所には例年たくさん生えますが、暑かった夏も嘘だったように季節は移り、いつしか秋になっていました。

見た目が毒茸の感じですが、味は濃厚で美味しい茸です。

 

 やはり先生は登ってみなければイメージが湧かないという事で、スルスルと樫の木の上に登って写真を沢山とられました。太い枝の上にツリーハウスを作れば10m以上の高さになりますから、相当の迫力と誰も見た事のない風景が眼前に拡がる事でしょう。

 木を眺めてスケッチをされました。所長も真似てスケッチです。イメージを膨らませるのには大切な事ですね。

 

 木が3~4本もあればその間に土台を渡してハウスを設計する処ですが、一本なので3段くらいのデッキを作り、最上階に木の周りを囲んだ傘の様な屋根を作ったらどうかと言うご提案です。夢が一度に拡がり、具体的な作業工程が頭の中で積みあがってきます。


2018年9月4日~9月7日

 ツリーハウスの上からはきれいに見える大山も、こんな藪が邪魔して、下からは見えない場所もあります。法面の上にベンチでも置いて、下から別の角度で眺望を楽しむようにしようと伐開に取り掛かりました。

 

  法面の上の方は笹ですが、少し下がれば下はクズの藪です。刈払い機も刃を変えて向かいますが、分厚い藪に難儀しました。小さな木はクズに絡まれて殆ど枯れています。

 

二人で協力しなければ刈り進むことはできません。

 

クズの花です。ひときわ甘ーい香りがします。

 

美しいコガネムシを発見しました。ネットで調べてみると玉虫のようです。この羽で法隆寺の国宝「玉虫厨子」は作られたそうです。高山市の中田金太氏が制作された復刻版では、玉虫の羽6622枚を張り付けたとありました。

 こんなにきれいになりました。

  クズの藪を切り開くと山並みの先に美しい大山の姿が・・・。標高250メートルから見える大山です。

「ここにはベンチを置いて」と夢は限りなく広がります。

今週は汗をしっかりかいただけ、目に見える作業が出来ました。


2018年9月3日

 チェンソー使いも板についてきました。刃を入れるスタイルやエンジンの音などを聞いていれば、上手になったのか、まだ指導が必要か見極めがつきます。S君もかなりいい線まで上達しました。

 女性スタッフも総動員で下地整備をしました。これからは専門家に見て頂いて、残す木と伐倒する木を選択しなければなりません。適当な木陰も必要ですから、むやみに伐倒してはいけません。

 休憩中、ツリーハウスの上からは大山がこのように見えるだろうと、皆が完成の日を夢見て、しばし時間を忘れて絶景に見入った事でした。爽やかな涼風が吹き上げてきましたが、ハウスの上で昼寝でもしたら・・・・考えただけでワクワクしてきました。


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