忘年会で挨拶する

 12月16日(日)、入蔵集落の忘年会があり、いくらの郷のメンバーもお招きに与り喜んで参加しました。研修生は12月3日から祥和会での職場体験実習へ出かけていますので、約半月ぶりに顔を見るわけです。久しぶりに見る顔に懐かしさがこみ上げてきます。「どんな~?調子よくやってるか~?」等と尋ねてみると、2人とも明るい笑顔で「楽しくやっています」との事です。Y君の言うのには「Sさんは凄いですよ。利用者の方、3名ものファンが付いて人気者ですよ」と言います。S君に聞いてみると「皆さんが良い人で楽しいです」と、今まで見たことの無いような笑顔で話してくれます。よく見れば笑顔の中にも少し逞しささえ漂わせて、頼りになりそうな好青年に変身しておられるではありませんか。とにかく嬉しい。すごい。

 

 会場に着くとすっかりなじみになった集落のおばさんたちに随分と懐かしがられて、本人たちも相好を崩して楽しく話している光景に、一体全体6ヶ月前のあの状態は何だったのかと疑問に思ったほどです。

 忘年会が始まり理事長がお礼の挨拶をされました。入蔵集落の皆さんが暖かく迎えて頂いたお蔭で、二人ともすっかり元気になった事、12月から祥和会へ職場体験に出かけている事などを報告して、新人も来るので来年もよろしくお願いします等と手の詰んだ丁寧な挨拶でした。

 

 所長はいくらの郷で立派に成長し、引きこもりから脱け出したS君とY君が自慢で、集落の皆さんにも紹介したい、喜びを分かち合いたい思いから、S君もY君も挨拶するように・・・・打ち合わせもせずに、いきなり指名しました。言葉は少なくても、とつとつと喜びの思いを語ってくれる筈と信じて・・・・。

 

 S君もY君も立派に話しました。6月前には人前では緊張して話も出来なかったが、皆さんのお蔭でこのように話が出来る様になった、皆さんがコミニケーションに気を使って頂いていた事、一緒にカリカリ梅を作った事が懐かしい、落ち着いた雰囲気でこの入蔵が気に入っている事などなど・・・・途中から胸が熱くなり、声が聞こえなくなりました。大きな拍手で我に返りましたが、無事に挨拶を終え我がことの様にホットすると共に、二人に感謝の気持ちで胸が一杯になりました。

 

 やがて「親方」などと愛称で声をかけお酒を注ぎに来てくれて、「良かった~良かったよ」等と、この半年間の苦労話に時を忘れて話し込み、至福の境地での忘年会を楽しみました。

 


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