いくらの郷は宝の山?

 いくらの郷地域は冬が寒く、雪が降りますので、屋内加工所での特産品の開発に力を入れています。

 この地域は温暖化の影響でしょうか?最近こそミカンの栽培も出来ますが、ミカンは冬越しが難しく、以前はユズの栽培が盛んでした。しかし高齢化や後継者不足で、今では生るに任せて収穫もされず、樹の上で腐って放置されているのが多い状況です。

見捨てられているユズに着目して、加工品に挑戦しました。

種無しユズを大量に頂き、早速にユズ絞り機で絞って、ユズの果汁と皮を分離しました。

 徹底的に水洗いをしますが、寒い時期なので大変です。表皮に黒いシミがあるものは製品になりません。後々まで影響が出ますので、最初の選別作業で見落とさないように注意が必要です。

 絞ると言ってもこのような便利な機械がなければ、大量のユズの始末は難しいですね。果汁は濾過し、皮は鋏で切り刻みます。

 何度も濾して不純物をとり、果汁の原液が出来ました。これにお砂糖を加えてユズジュースが完成。ユズ茶にしてよし、焼酎の湯割りに加えると香りが良くて更に好評です。

真ん中は皮を加工してジャムにしました。マーマレードの感じです。

手前はミキサーにかけてペースト状にしました。ヨーグルトに載せると相性が良くて、病み付きになりそうです。色々な料理に使う事が出来ます。

 ビタミンCの固まりのようなユズの加工品は、寒い冬には格好の品として重宝されますから、新たな特産品として期待が持てます。

 

 つるし柿にユズの皮を入れて巻き上げてみました。

 これをラップで包んで、しばらく熟成させます。

 鉢に盛ってお客様に出したところ、味良し、色合い良しと、特徴があって大好評でした。

 抹茶のお菓子として良く合いました。

柿の甘みに、ユズの香りと皮の微かな苦みが調和して、絶妙な味に仕上がりました。これなら間違いなく引く手数多の売れ筋になると思います。年間を通してみて、いくらの郷は宝の持ち腐れ状況にあるようです。ここに光を当てて、活性化に繋げていかなければなりませんね。


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