竹垣づくり

 先輩の研修生達と裏山の竹を伐りだし、割ったものを編んでいましたが、天気の良い日を見計らって、I君と竹垣を作ることとしました。

 裏と表に分かれてしゅろ縄で竹を縛っていきますが、横竹を入れたころから急に垣根らしくなってきました。

 茶口にとお菓子を持ってきてくれたAさんを、良い処に来てくれたと早速手伝いを依頼。社協のKさんも手作りの竹垣が気に入ってお手伝いします。 

研修生のI君は良く気が利いて、作業がはかどります。

 助っ人を得てお互いが本調子になります。一緒に作業すると思わぬ相乗効果があります。

 下が土なので打ち込んで高さを揃えます。用事があって帰らなくてはならないと言っていたAさんは、所長の仕事ぶりが気になってか「アーセイ、コーセイ」と指導が忙しくて帰られません。

 

 Aさんには結局、最後までお付き合いしていただきました。一緒に達成感を味わいたいのでしょう。I君も少しづつ形になってくる竹垣に合わせて、気持ちも乗ってきました。Aさんと一緒に作業していますが、目に見えてきた成果を前に会話も弾み、喜びが感じられます。

 浄化槽の上にしつらえて貰った休憩所で一服入れます。共通の目標をもって、一緒に作業することの楽しさを感じてくれたと思います。

辛い作業が形になっていく喜びを感じてくれたと思います。

 きれいに掃除をした庭の様子です。

手作り感があって、雰囲気が出て良いでしょう。

 古事記にヤマタノオロチを退治した須佐之男命が、クシナダヒメを娶り、日本最初の短歌「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」と詠んだとされていますが、竹垣を作ってみてこの句の意味が少しだけ分かるような気がしてきました。

 山間僻地に所在して「引き寄せて結べば柴の庵にて、解くれば元の野原なりけり」と詠まれそうないくらの郷ですが、竹垣で囲ってみると、アットホームのような愛着がグッと湧いてきました。須佐之男命の気持ちです。ここを拠点に同志と共に出力アップして、成果を上げようと気持ちが高まりました。


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