大引きの製材など

 この時期にはクロモジとか蝋梅の花が咲いて、春の訪れを告げます。クロモジは黄色な花と葉が同時に芽吹いて早春を彩りますが、クロモジ茶の原料になるなど大活躍の木です。 クロモジの樹皮は茶道で使う楊枝の材料として、葉は香水や石けん、入浴剤などの香料として使われています。また寄生性皮膚病、抗炎症作用、抗アレルギ-作用、抗菌、殺菌作用もあるそうで、お酒の飲みすぎ、暴飲暴食などで胃腸に不快感のある人にも、お勧めのお茶であるとネットで紹介されています。

いくらの郷付近にもありますが、南部町バイパス辺りから米子道の第2トンネル付近には群生しており、花は今が見ごろです。年間を通じて、ダイナミックな自然の胎動を紹介していきたいと思います。

 

 雨の日はストーブの前でチェンソーの目立てなどで過ごします。現場を持っていると、本当によく切れるのかどうか、目立ての良し悪しが良くわかってさらに上達します。

 この頃は毎日のように雨が降ります。チェンソーの目立てばかりしていても始まりませんから、雨カッパを着て作業に取り掛かりました。

この作業を始めると、なぜかAさんが現れて、結局、最後までお付き合いをする羽目に・・・・ありがたいことです。

 レールガイドの長さ2m位の製材は、上手に出来る様になりましたが、4m物の製材は、レールを敷き直すことから、つなぎが上手くいきません。

 山の中の足場の悪い場所では、どうしても作業が粗雑になることから、原木をいくらの郷に持ち帰り、条件の良い庭で製材してみることとしました。

 4m物のつなぎ部分で、真っ直ぐに切れなくなるので、慎重を期しました。

一生懸命で気が付きませんでしたが、見学のお方が現れました。上手に製材しているのか覗き込んでいます。

大引きに「ほぞ穴」を開ける指導をお願いしていた、本職の大工さんです。

 山の現場では、つなぎ部分のレール敷設替えで、レールが糸を圧迫するなどしていたようです。I君も上手に伐ることが出来ました。

 糸とガイドレールの下端を合わせて製材します。ポイントはレールが糸に触れないように調整し、レールをその位置で固定することです。

これならどんなに長くても大丈夫です。

現場でもそのようにした筈ですが、上手く製材できず、悩んでいたので納得しました。

 こんなにきれいに製材できました。

やるほどに上手に出来る様になりました。大きな材料ですから真ん中で割って、2本にして使おうと計画しました。

 ところが本職の大工さんが、「芯を割れば、曲がって始末がつかなくなる」とご指導です。

以前、ツリーハウスのお手伝いをお願いしたところ、「そればかりは」と断られてガッカリしていましたが・・・結局、気になって見学に来てくれたのです。

 珍しいチェンソー製材を見学にくるギャラリーも増えて、いくらの郷も賑やかになります。

 本職大工をツリーハウスの現場に案内して、丁張の架け具合なども見て頂きましたが、「素人にしては良くできている」との評価を貰いました。

「もう少し広く架けたら良かったなあ」と横を向いて呟いていました。一言、言わなければ済まない40年来の友人です。

 基礎の講釈を聴いていますが、本職の基礎から離れられないようで、随分と難しいことを学びました。

 ところで太鼓落としに製材した両端には、ヒノキの皮が付いています。皮付きは虫が入ることから、皮剥ぎをすることとしました。「木六竹八」と言いますから、6月頃ならきれいに剥げるはずですが、この時期には皮も締まっていて中々剥げません。乾くともっと剥げなくなります。その昔、竹のへらで皮剥ぎをしたことがあるという、Y理事長が丁寧に剥いで見せました。女性スタッフもお手伝いしました。

 4mものの大引き2本と、2mものが3本製材できました。皮つきの方が野趣溢れて良いようですが、皮を剥いだものは上品で、ウッドデッキで雨ざらしには惜しいような気もします。

 一生懸命に努力をしていると、良いこともあるものです。古希の大台に乗った所長の誕生日に、スタッフから名刺入れのプレゼントがありました。ハッピーバースデ―を唄ってケーキでお祝いを受けました。

皆さんありがとう!


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