多忙なツリーハウス作業

 作業の前には、作業内容を納得いくまで話し合っておきます。

 スケッチをした絵を見ながら、基礎についての所長の考え方を伝えてデスカッションします。

 「土方殺すにゃ刃物はいらぬ雨の3日も降ればよい」と言いますが、最近は天候が定まらず土方仕事が出来ません。天気が回復した日に、急いで基礎穴を掘りました。

 土は柔らかくて掘りやすいのですが、至る所に木の根が伸びており、思った以上に難しい作業となりました。根を避けつつ夢中で掘っていると、張り糸からずれてしまった穴も出来ました。

 写真の様に、基礎の位置に根が張っているのです。伐ってしまえば楽ですが、ツリーハウスの木の根ですから、慎重に扱わなければなりません。伐るよりも、砕石や生コンで固めてしまう方がベターだろうと考えました。

 ユンボでも使えば簡単でしょうが、根を傷めないことと、機械でやってしまったら研修生がすることがなくなりますので、能率は悪くても体を使っての作業を基本にしています。

 女性スタッフもお手伝いです。

いくらの郷には色々なお方が視察に来られますが、ツリーハウスのお話をすると、総じて男性よりも女性の方が多く関心を示されます。ブログを読んで視察に来られたお方もありました。少しづつ盛り上がってきました。

 生コン打設の配筋に、イノシシ防護ネットを利用しました。

クリッパーでおおむね50㎝角程度に切断しました。

 基礎は下に20㎝以上砕石を締め固め、配筋を入れて生コンを打設します。その上に直径20㎝位のスリーブを立てて束柱の基礎としますが、束柱止めに羽子板ボルトを入れておき、更に土中深く差し筋をして、万全を期したいと考えています。

 


 ウッドデッキの材料製作も忙しくなってきました。

製材作業はガイドレールの使い方のコツが分かり、随分と能率が良くなってきました。

 束柱は、丸太よりも角を負ったものが品が良いのではないかと言う事から、太鼓落しとしてカンナを掛けました。

 材木は雨ざらしになりますから、カンナをかけておかないと、木の腐食が早いのです。この上に座板を張りますが、防腐剤を塗って仕上げようと考えています。

 Nさんが掃除でかんなくずを集めました。

 袋に顔を突っ込み、香りを楽しんでいます。ヒノキの香りが素晴らしく、虜になっとられます。家に持ち帰って、思う存分に芳香を楽しんでください。

小さなかんなくずは、前の畑に入れましたが、有機質ですからきっと立派な野菜が出来るはずです。

 いくらの郷のブログを読んで、応援してやろうというお方から、高価な自動カンナを頂きました。とても優れもので、写真のような幅広の板でも自動でカンナかけができるのです。座板を20枚ほどカンナかけしなければならず、これで大助かりです。

 3本目の大引きですが、慣れてきて皮はぎ、太鼓落とし、カンナかけが、僅か2時間ほどで完成しました。やるほどに仕上げも美しく仕上がり、面白くなってきます。何事も一定の水準に達するまでは、忍耐と辛抱が大切です。

研修生には作業を通じて、体で覚えて頂くと言う事を大切にしています。


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