新天皇即位、改元を記念して

 南さいはく振興協議会から寄贈を受けた桜の苗木を、いくらの郷周辺に植栽し、景観形成を図ることとしました。新天皇即位と改元を記念し、集落への感謝の気持ちを込めて植栽しましたが、10本の桜を植えるのは案外に重労働です。環境を育てる事はその地域に住む人が、それぞれに努力する事と思います。女性スタッフと一緒に植栽しました。

 


 公民館周辺にソメイヨシノ2本、枝垂れ桜1本、山桜1本を植栽しました。これからも皆が美しい環境の中で、平和で仲良く幸せに暮らしてほしいと、未来への願いを込めて植えました。

 植樹する穴の下には肥料を入れました。根と肥料が直接に触れないように、上に土をしっかりと掛けて、その上に植え付けます。活着すれば新しく伸びた根が肥料に届くだろうと考えました。

 土は出来るだけ細粒にして、根と土の密着を図ります。空間が出来ると枯れたり、生育が悪かったりします。粘土質のゴロゴロした土の場合は、細粒になっている畑の土を持ってきて植えます。写真の場所は土が細粒なので、そのまま植え付けました。

 しっかりと踏み固めて、少し窪みが出来る様にしておきます。雨が降って活着の手助けになればと考えました。

 水をたっぷりとやって、根と土の密着を図ります。ブクブクと泡が立ちますが、相当踏み固めても空間がある証拠です。植樹のポイントは、根と土を密着させる事と、くどいほど話しました。

 支柱として竹を打ち込みましたが、下で支えるNさんは、掛矢(大型の木槌)が外れはしないかと内心ヒヤヒヤだったでしょう。しかし所長を信頼していなければならない建前上、いちおう平然と支えています。所長と同級のMさんの冷やかしもあって、賑やかな植栽作業となりました。

 新人のTさんは仕事なので諦めつつ、外れないようによろしくお願いしますと、祈りにも似た姿勢で支えています。

しかし、良く見ると首を差し出し「どうぞ」と、諦めにも似た腹の据わった姿勢の様にも見えます。作業の一つ一つに性格がでます。

 最後は支柱に括り付けて終わりです。ここで注意しましたが、「上手く活着したのだろうか」等と、いじくらない事です。挿し木や、果樹の植栽でも同じことが言えます。一度植えたら忘れる位に無頓着の方が、成績は良いですよ。


 ところで農作業中に、この時期にはまだ珍しいマムシを捕りました。70年もこの地で暮らしていて、こんなに早い時期にマムシを捕ったのは初めての様に思います。しかもお腹が大きいものでした。

 新人のTさんによくよく見せて、危険な蛇であることを教えました。

発見したら「キャー」等と逃げないで、どこまでも追いつめて、息の根を止める様に言い聞かせました。逃がすと誰かが噛まれるからねと言う理屈です。若い女の子には厳しかったかなあ?

 怒ると三角の頭が平たくなって、首をもたげます。殺生を禁じたお釈迦様も、マムシだけは別とおっしゃったとか。毒を持っている事が自信になるのでしょうか、自信のある事で失敗します。他の蛇の様に、慌ててスルスルと逃げ出さず傲慢で、動作は緩慢ですから捕獲されやすいと思います。昔からマムシには「待て」と声を掛けて、捕獲するのだと教わっています。


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