森の音楽堂

 ウッドデッキやツリーハウスの予定地から奥へ延びる作業道沿いに、森の音楽堂にしたらよいのではないかと思われる絶好の土地が見つかりました。

 きれいに間伐されたヒノキの樹間を散歩していると、自然に清々しい気持ちになります。

 途中に杉の巨木があって、早速Tさんが抱きついています。誰にも巨木に憧れがあるようですが、Tさんも例外ではない様です。所長が立つ場所には3本の巨木があって、居るだけで気持ちが良くなってきますから、パワースポットになっているようです。

ここにテントでも張って家族と一日過ごしたら、色々な事がリフレッシュするに違いないと思いました。

 ヒノキ造林の中に、造林をしていない空間がありました。

深いお皿のような地形ですが、上縁には大きな雑木が林立して全体が真ん中に傾いています。その為、大きな空間が小枝に覆われて、緑のドームの様になっているのです。

大きな声を出してみると、緑の木々にこだまして音響が良いようです。

 周囲をぐるりと削って通路とスタンドを作れば、100人や200人は楽に収容できそうです。真ん中は光が届かず、喬木が立っているばかりですから、伐って片つければ全く違った雰囲気になるように思われます。

当面、真中と周囲の小さな木を伐って風通しを良くして、誰かにフルートでも吹いて貰えれば絵になるぞと話し合いました。

 森の音楽堂の近くの環境整備から取り掛かることとしました。理事長が大きな藪掃除に取り掛かりました。急斜面でとても危険で難しい伐開作業ですが、企画した手前、先頭に立って挑んでいます。

 男性は総じて女性陣に見守られているだけで、いつもとは違う馬力が出ますから不思議なものです。危険でも難しくても、メガネを飛ばしてでも挑戦して、目に見える仕事をして見せたいものなのです。

 急な法面の下回りがきれいになった様子を皆で眺めて、森の音楽堂の夢を語り合いました。この日は卒業したY君が久しぶりに応援に駆け付けてくれましたし、ボランテイア、スタッフなど賑やかで、これから始まる新しい夢に皆が胸を膨らませた事でした。


ご意見をお寄せください

メモ: * は入力必須項目です