日本ミツバチ巣箱づくり

 いくらの郷の指導方針は、四季の豊かな「自然」の力を心と体に取り入れて、人間が本来持っている自然人としての人間力の回復を図っていこうとしています。身体の方は入所時に体力測定をし、ビフォー・アフターを明らかにします。農林業の作業でしっかりと汗をかき、代謝を良くして元気な身体を作って頂きますが、心の健康には何が良いのかと考えました。いくらの郷の四季に変化する豊かな自然を取り入れ、元気な心の回復を図るのには、鹿児島から青森まで、変化の激しい自然と調和して生きている、日本ミツバチに学べば良いのではないかと考えました。その生態は分からないことも多いのですが、近年研究も進み書籍も簡単に手に入りますから素人でも飼育できます。

 

 と言っても分蜂を待たなければ手に入りませんから、いくらの郷を卒業する時には巣箱を作って持ち帰って頂きます。日本ミツバチを捕獲し飼育して、社会復帰後も自然に関心を持ち続けて頂きたいと考えています。

巣箱製作は雨の日などの木工作業で製作するとして、さしあたり四季折々に咲く「花」に関心を持ってもらうように、部屋には花を絶やさず生け花を心掛け、蜜源植物の名前を教え、ミツバチの生態を話して、時には甘いハチミツを提供して関心を持って頂いています。

「巣箱づくり」には人間力の回復を狙う指導方針の核心があります。


メモ: * は入力必須項目です