鳥取県観光人材養成研修など

 鳥取県の観光人材養成研修で、3名の若者が3日間研修に来所されました。ウッドデッキ製作が佳境に入っている事から、早速、カンナ掛けをして頂きました。

 3名とも明るくて活気に満ち溢れ、付き合っていてこちらまで元気になる若者です。こんな若者が鳥取県の観光人材に登用されるわけですから、頼もしい限りです。

 カンナ掛けをした板材に、ペンキを塗ってもらいました。秋の穏やかな日差しで乾き方も穏やかです。

 2日目には観光地めぐりをしました。南部町のマチピチュと言われて名高い、あごうじの行者さんに登りました。 

絶壁の岩場にはロープを伝って上り下りしなければなりません。

 役行者は修験道と言う日本独特の宗教、つまり素朴な山岳信仰と仏教の教理を取り入れた神仏混合の宗教を開いたお方です。修験道がこの地方まで広がっている事に驚きですが、昔の人は修行のためにはこのような場所を求めて全国各地を渡り歩いていたと言います。巨石の岩場の中ほどに、観音様が祭られている祠がありました。

  遠く緑水湖を眺める絶景です。厳しい修行をする行者さんたちに、この景色がどのように映ったのでしょうか。厳しい荒行と、折に触れて目にする美しい風景の絶妙のバランスに、感心するのは私だけでしょうか。

  芋ほり体験もしました。中ほど3列ほどシートをはぐって、芋を掘り出します。

 こんなに沢山ついていました。品種は紅春香。昨年は水はけが悪く腐ってしまったために、1年間責任を感じて肩身の狭い思いで過ごしていましたが、これなら合格だろうと思います。

 観音滝の沢登りにも挑戦しました。サワガニは見えませんでしたが、水量は夏に来た時よりも随分と増えていました。

 落差がありますが、登った時の感動は何者にも代えがたいものがあります。このような体験を数多くこなして、先ず自らが心身ともに元気でなければなりません。同時に自然の営みに共感して、生かされている自分、自然の前で謙虚になれる自分と言うものを見つけてほしいと願っています。

 研修の最後には南部町の観光の決め手になるものを発表して頂きました。面白かったのはサツマイモを使った様々な商品づくりです。例えばパウダーにして、お茶にして飲むと言うものでした。3人ともどの分野に行っても、第一人者でやれると思います。いくらの郷はお気に入りで、ここに毎日通いたいとの評価でした。


 ウッドデッキづくりも、佳境に入ってきました。写真は後ろの柱のホゾ造りです。

 今日は卒業生のY君が手伝いに来てくれました。先を読んで次の作業の段取りをつけてくれます。

手際が良くて、修行をした甲斐があったのだと思いました。

 

 研修生N君は丁寧に高さ調節のノミを入れています。

 現地で真っ直ぐに立っているのかどうかを測量しました。大工さんから調達した機械を借りて測っています。

 この日は伯耆の国よりボランテイアでAさんが来て、最後の調整を手伝ってくれました。立っている柱を何度も上に持ち上げて、細かな調整です。

 3~4度目にようやく柱の位置が決まりました。土台の真ん中に穴をあけて、ほぞを打ち込みます。

 このような知恵もあったのかと、思わず嬉しくなりました。

土台にホゾを、柱にホゾ穴を作る計画をしていましたが、柱から通しでホゾを打ち込む方法があったのです。樫の木で硬いことこの上ありません。

 最後に傾いていないか、測ってみます。良いようです。これならボランテイアを募って、本格的なウッドデッキづくりに取り掛かれると自信がつきました。


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