ウッドデッキが完成したとはいえ、まだまだ手を入れることがたくさんあります。その一つに筋交いを入れて、上部の揺れを防がなければなりません。材料を山から伐りだして、筋交い用に加工します。
筋交いの当たる処を、丸太はつり機で水平にします。
上下をかすがいで止めておき、電動ドリルで穴を開けます。その穴にボルトを通して締め上げます。
ボランテイアが駆け付けてくれて、大助かりです。J君は若いしツリーハウスを作った事もあり、随分と手馴れています。高い処でも平気です。
下からドリルを当てて穴をあけています。よく見たら研修生のN君だけが、ヘルメットをかぶっています。
後の3人はヘルメットは無いし、安全作業ではありません。言うのだけは言っても、行いが伴わなかったら信用されませんので、これは失敗でした。
ハツリ機の使用は止めて、チェンソーで丸太そのものを丸く加工してみました。 あてがい細工ですが、案外この方がピタッと合うのです。大切なことは、丸太の芯の中心に筋交いが来るように加工をすることです。
このウッドデッキの上に、3段目としてツリーハウスを計画しています。余りにも高いので、上がって見る人があるだろうか、と言う事が心配ではあります。専門家に依頼しているので、出来るには出来るのですが・・・。
遠くに大山が見えます。無事の完成を喜んでくれているようです。大山もかなり上まで紅葉に染まって、遠目でも赤く染まっているのが分かります。美しい秋の一日でした。
作業中に誰か子供を連れて見学にきました。見たことがあるお方だなあと思っていたら、10月に県の観光人材養成研修生として来たMさんではありませんか。板材に防腐剤など塗ってもらいました。今日はお休みで、「出来たかな」と思って見に来たとの事です。
早速に引っ張り上げて、デッキの上からの眺望を楽しんでもらいました。
ウッドデッキの来訪者第1号でした。
スーパーボランティアのAさんがいたからこそ出来たと言っても過言ではありません。デッキの上で次は何をしようか等と話して、話題が尽きることはありません。
ツリーハウスを作る事が目的ではありません。その過程に自分がかかわることが大切なのです。山を伐開することもあった、木を伐り出す過程もあった、チェンソー製材をする場面もあった・・・・色々な過程を経てツリーハウスは完成します。その過程の一コマに「自分がかかわった」と言う自負があれば良いのだと思います。
気付かないかもしれないけれども、大山が見つめる大パノラマの下で繰り広げられるそんな作業は、自然と自分に素直になれて他人に思いやりを持つ事に繋がるだろうと考えます。そんな営為の過程に自己肯定感を持つことが出来る、自信を取り戻す事が出来る秘訣があるように思います。
いつ見ても美しい大山です。今までは見上げていたのに、水平に見える様になりました。ツリーハウスから見たら、見下ろすようになるのではないか等と話し合い、見果てぬ夢を語っています。