イノシシの捕獲が順調で既に4頭が獲れました。100キロを最高に86キロ、63キロ2頭と大物ばかり掛かりました。鉄砲で仕留めるのですが、初めての人は気分が悪くなるほど酷い風景です。でもそれをしなければ農作物は荒らされるし、いくらの郷は人が住める場所ではなくなります。最初の一頭が死んでかかっていたことから、埋めてやりましたが何故か虚しいのです。ここまで大きくなっているのに、埋めてしまうのではイノシシも浮かばれないだろうから、鎮魂の意味で感謝して美味しく頂く事にしました。
今年は雪が降らないので心配していましたが、2月25日の朝、このように雪が積もってくれました。
イノシシの肉をさばいています。分厚い脂肪に囲まれていますので、この部分を切り離します。
脂肪を切り離し、ブロックが出来ましたが、これをチャーシュー風に調理します。
みりんと醤油で基本的な味付けをします。
ジビエ調理では肉の中心が75°C以上になるように加熱しなければならないそうです。
一日以上置いてから、薄く切って行きます。
真空パックにしまっておきます。真空パックは便利なもので、肉の中まで味が染み込みますから、調味料は少しで済みます。
大きなブロック肉を、ローストビーフ風に仕上げます。
こんがりと焼きます。
焦げ目がついて香ばしく、思わずかぶりつきたくなります。
だし汁や調味料を入れて、真空パック詰めをします。真空の程度を変えることで味の調整も出来ます。これを雪の中に貯蔵して急速冷蔵しました。
豚の角煮を作ります。ブロック肉を小さな角に揃えます。
火を通すだけです。
あらかじめ焼いておいたネギや、別に用意しただし汁を入れて、真空パック詰めします。
食べても肉が柔らかく、味も染み込んで良い味です。
コウタケご飯も作りました。
ローストビーフ風の肉に、ユズシロップを掛けて頂きます。左端の写真は網タケ(スイドウシ)です。
イノシシの角煮です。軟らかくて美味しい。
食卓に並んだイノシシ尽くしの饗宴の料理です。サラダは理事長が作った「残飯サラダ」で、この中にもイノシシ肉が入っています。この他に温かいイノシシ汁がふるまわれます。
饗宴を盛り上げる酒類です。
14名を盛り上げるのには十分です。
所長の挨拶で始まりました。美味しく楽しく食べることが、イノシシの鎮魂になると、皆で遅くまで盛り上がりました。
ちなみに用意したイノシシ肉はきれいに無くなりました。