草刈シーズン到来

 田植えが終わると草が伸びて、草刈りのシーズンです。町道の横の草刈りに出かけました。研修生S君もコツをつかみ、すっかり上手になりました。

 

 嬉しいではありませんか。卒業したY君やS君が、職場がお休みで手伝いに来てくれました。

すっかり上手になり自信満々で、どこに出しても恥ずかしくないテクニックです。2年前に暑い夏を乗り切った自信に裏打ちされています。


 引きこもりの青年が回復していくのには、何か原因があるのに違いありません。汗をかき新陳代謝を良くする作業療法を中心にしていますが、これは統合医療のはんちゅうで、いくらの郷では他に座禅、エネルギー療法、ヨーガ療法に取り組んでいます。研修生の了解を得て、エネルギー療法を開始しました。事前に筋硬度計、血管年齢計測器など使って、いくつかの数値を計測してからスタートしました。

 30センチ~50センチ離して手をかざすだけですが、腎臓回りがかゆくなったと、早速体の変化について報告がありました。僅か40分ほどのことですが、驚きです。1週間に1回、2カ月ほど続けてみようと話しています。


 入蔵婦人部の皆さんがカリカリ梅を作りますが、その準備にシソの葉を共同作業で植えつけ賑やかに進めています。今年もいくらの郷では梅の生産量が少なく、購入しなければなりません。春先の不順な天候が原因という人や、あの時期に蜂がいなかったなどですが、原因はわかりません。

 

 

 「梅を買ってまでしなければならないの?」とか「体が辛くて辞めたい」とか、様々な声の中でも、今年も待ってくれている人がいると思うと簡単に止めるわけにはいきません。「いくらの郷」のカリカリ梅は、全国各地の福祉施設に購入してもらい、味が良くて評判なのです。

今年も頑張ればそれなりに成果が期待できます。定着してきましたので頑張らなくっちゃ・・・。 


 6月になって埼玉県より若者が来ています。真面目でいい加減なことの出来ないA君は、結局自らを追い込んでしまい職場に出られなくなったそうです。

理由はともかく、いくらの郷に来たからには必ず良くなると信じて早速草刈りから始めました。

 刈り払い機の理屈を教え、庭の草を刈ってみました。ベルト一杯になるほど体が大きいのですが、実に繊細な道具さばきです。空気がうまいと言って、いくらの郷がお気に入りです、S君との相性も良いようで、2人3客で成果を収めてくれるように願って、A君の研修がスタートしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 今日はシーソーを作りました。ヒノキの柱に穴をあけて、樫の木の棒を回転軸としました。

 耳障りな音がするので、グリスを注します。

 古タイヤでストッパーを作りました。

 童心に帰って2人で乗ってみました。ギ~コ、ギ~コと音はしますが、2人で160キロ以上あるのに折れません。股に食い込んでくるので、板を打ち付けたり、取っ手を付けたりして完成です。


 これは何の花でしょうか?休み時間に質問してみるとS君のみが知っていました。栗の花です。6月に開花して甘い蜜を大量に出し、山は栗の花で満開です。梅から山桜、そしてレンゲ、ニセアカシア、イタチハギ、栗、カラス山椒、セイタカアワダチソウ、ソバ、ビワ・・・へと順々に咲いて行きます。栗の花は匂いに特徴があることや、色が黒みがかっていることから採蜜はしませんが、この時期に女王の更新を行います。

 成長が早くすぐに大きくなりますが、虫には弱い柔らかい木です。ところが伐って乾燥すると無類に固く、家の土台や鉄道の枕木などに重宝されました。こんなことも学びながら、やがていくらの郷は盛夏を迎えます。


 栗の花が咲いて蜜源が豊富にあり、金陵辺のランの花が咲くころには日本ミツバチが分蜂します。

近くの畑で見ていた人は、黒い塊が轟音とともに飛んできて、巣箱に入ったと感動をもって語ってくれました。

「そろそろだぞ」思い、花を置いて待っていた効果がありました。金陵辺は日本ミツバチのフェロモンを出すそうで、養蜂家には必需品です。

 もう1箱はすぐ近くのイチョウの木の下に置いたものです。

 指導員のTさんが覗いていますが、分蜂のころの蜂はご機嫌ですから近くによっても刺しません。

蜜も腹いっぱい吸い込んでいますし、何といっても女王蜂も新しく、新居に移転した喜びで一杯です。ミツバチの生態は人が見習うべき事が多く、いくらの郷の良き教材として利用しています。


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