ビオトープ造成の手伝い


 入蔵集落にビオトープ造成計画が持ち上がり、いくらの郷でお手伝いをさせて頂くこととなりました。

荒廃するに任せていた土地なので、橋もユンボが渡れるのか不安です。ボランティアのMさんの指導で、先ずは橋の補強から始めました。 

 アルミの「橋桁」を入れて補強しました。土がかかっているのは、ユンボが乗って横に動いたときに。滑るのを防ぐためです。

「そういえば最近見ないな」というゲンゴロウですが、ここはずーっと昔、池にしていたところでしたので、自然と集まってきて良く見かけていました。 

 何しろ30年以上荒廃に任せていた場所ですから、草の始末が思ったより大変です。

ビオトープ責任者の野口さんが、毎朝1時間から2時間の草刈りで、元の姿に復元してくれました。その草を焼いていますが、良く燃えます。焼くのにコツがあって、原則上から火を付けますが、下から火を入れるときは、左右に5mくらいの空きを作っておきます。少しづつ燃やすという事が肝心です。  

 無事に燃え終えた跡地を見ています。きれいに燃えました。

1カ月くらいも雨のない夏でしたので、草も乾燥しきっていてよく燃えました。

上と下の池をビオトープにします。

 これだけ大仕掛けなビオトープなら、色々な生物が押しかけてきて、さぞ面白いことになるでしょう。ビオトープには造り、観察し、管理する楽しみがあるそうです。そういう事なら、水を溜めたままにしておけば良かったと思いました。

 竹は残っていますが、翌日、これを集めてきれいに燃やしました。生の竹でも燃えてしまいます。

 池の内側に段差を付けて、子供でも降りて見れるようにしました。あまり深いのは良くないそうですし、大きすぎるのも遠慮だそうです。真ん中に渡れるように区切って欲しいと要望がありましたが、土が不足していて出来ませんでした。

 石を拾って肥しをしてから水を溜め、メダカでも放しておけばゲンゴロウなどはすぐに住み着くはずです。あまりどんどん水を入れると、池の温度が上がらず成績は良くないそうです。逆に温度が上がりすぎると、これも効果は半減ですから、結局、水稲を作るような気持ちで温度管理するのだそうです。 

 水を引く小川です。ここも子供たちが川に入って遊ぶのには、持って来いの場所です。

ハヤや沢蟹など沢山いますから、楽しみです。


 これも生物多様性の証明ですが、困った生き物が檻に入っていました。奥山でひっそりと暮らしていれば、こんな目に遭わなくて済むのに・・。43kgのメスが、4頭の子供を連れていました。1頭が檻の周りに来ていましたが、人の影をみて山の中へ逃げていきました。かかり損なったでしょう。イノシシとのエンドレスな、新たな闘いが始まりました。


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