ビオトープ関係者の体験会

 ビオトープ関係者の体験会が10月5日開催されました。この日はコロナの影響もあるし、関係者だけの少し寂しい体験会になりました。県の担当者も来られて、ビオトープにお客さんが来られた時の、一通りの手順が理解できる会になりました。

 最初に一般社団法人・里山生物多様性プロジェクトの野口さんが挨拶の後、桐原ご夫妻が生物多様性を実現することの重要性などについてうんちくを述べられました。

 話が終わると早速に池の中に入って、まだ見ぬ生物をタモですくってみます。

 すくい方はタモを固定しておいて、足を動かすのだそうです。また稲のそばとか、水草の生えているところがねらい目だそうです。

 早速にタモの中には何かわかりませんが、生物が入っているではありませんか。水を溜めて1週間ほどですから、生き物が住み着いているとは考えていませんでしたから驚きです。

 下の池にも移動して探しています。傍らに立つ人は所長と同じ地元のお方で、私と大体同じ考えですから、大の大人が本気になって生物を探す姿を見て驚くやら可笑しいやら、複雑な気持ちで眺めています。

 アカハライモリが獲れたようです。

 いつも見ているカエルが獲れたようです。興奮して機関銃のようにお話になる先生のお話を聞き逃すまいと、そばで耳を傾けます。いつも見ている生き物ですが、食べ物は何か、どのようにして生をつないでいるのかなど、その生態についての造詣が深い事・・そちらに驚きました。

 例えばこのカエル。どこにでもいそうなものですが、ヌマガエルというのだそうです。目と目の間に黒い模様がついていますが、この模様で見分けるのだそうです。これ以上は書けませんので、関心のあるお方はNPOなどに登録して、実際に教えてもらってください。

 最後に今日獲れたものをボードに貼り付けます。今日獲れたもので最も収穫だったものは「クロゲンゴロウ」だそうです。

 水を溜めて僅か一週間で、23種類の生物が確認されました。初めてのビオトープでこれだけの生き物の発見は珍しく、ビオトープとして先ずは合格のようです。 

 参加者にお土産としてモリアオガエルのてまりが配られました。触ってみると手触りが良くて、すっかりお気に入りになりました。

 生物多様性と言っても、このお方には本当に困ってしまいます。小さいのにやることが派手で、今年も随分農作物に被害がでました。


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