ツリーハウス竣工式

 3月28日(日)を竣工式の日と定めてからは忙しい毎日でした。周辺の環境整備をしなければ多くの人をお迎えすることが出来ません。

 梯子もアルミはしごでは風情がないという事から、家にあった木のはしごを解体し組み直し補強しました。防腐剤を塗って出番を待ちます。

 木にそれぞれ名札を付けました。取り敢えず10種類20枚を付けましたが、いざとなると名前の分からない木がたくさんあって困りました。いくらの郷のロゴマークがついていますが、これは制作を依頼したセルプ日野の手書きのオリジナル作品です。

 スーパーボランテイアのAさんが持って来てくれた丸いテーブルを、ウッドデッキ中央に置きました。防腐剤を塗って置いてみるとピッタシ合って竣工式の気分が盛り上がります。スギの名札もさりげなく佇んで気分を盛り上げてくれます。

 待ちに待った竣工式の日を迎えました。当日はあいにくの雨で,

誰が雨男かなどと言いながら安全祈願だけは身内で済ませることとしました。

 町長、教育長の臨席のもと、多額のご寄付を頂いた美保テクノス,制作してもらった山之内さんに感謝状の贈呈を行い区切りを付けました。お世話になった皆さんや部落の人など賑やかに竣工行事を行いました。

  当初はあきらめていたツリーハウスへの体験も、式が終わってみれば雨が上がり登れるようになって来たではありませんか。

大勢のお方が登ってみて、歓声を上げて喜んで頂きました。


 竣工式は2日間に分けて行いました。伯耆の国主催のものと山之内さん主催の竣工式です。山之内さんの知り合いは県外のお方が多いことから、コロナの事もあり接触を防ぐ意味から分けて行う事としたのです。

 分けて行って正解でした。山之内さんのお知り合いは若いお方が多く、子供さんが大勢おられて、とても賑やかで落ち着いて竣工式が出来る雰囲気ではなかったからです。それにしても平日にこれだけの人を集める力が、山之内さんの魅力ですね。


 翌日は山之内さん主催の竣工式でした。天気も良くて多くは県外のお方で、総じて若くて子供さん連れが多く、一日中歓声が上がっていました。

 若い人らしくバーべキューを楽しんだり、楽器の演奏がありました。「太鼓」や「尺八」の登場でした。

 子供たちの行動力には、感心させられました。飛び回り、ブランコを漕ぎ、滑り、追いかけっこ何でもありの世界です。

 製造責任者として危なかしくて、ハラハラドキドキで1日中心配ばかりしていました。ブランコもこれ位ロープが長いと迫力がありますが、多い時で3人乗りで漕いでいました。心配すればキリがないのですが、高齢になったと言う事なのかもしれません。

 絵の展示もありました。生きとし生けるものが、命を大切に生きている優しさあふれる絵でした。

 実に繊細な線で描かれています。作者の生物に対する感受性の高さが感じられました。中心に可愛らしい子供の顔が描かれ、命に対しての優しいイメージ

が湧いてきました。

 

 もち米をうむしています。慣れないので何度も蓋を取って、中を確認しています。

 もちつきに一役買ったうすです。木の個性をふんだんに使ったもので、山之内さんの面目約如といったところでしょう。

 もちまきをするお餅も、現地でついてこねて作りました。皆が初めてだったようで楽しくできました。

 もちまきの間中、軽快な音色が聞こえていました。音楽があるといつしか気持ちが高揚して、何をするのにも気分が全然違います。

「盛り上げてくれているんだ」という事に気づきました。

 今か今かと、もちまきを待つ人たちです。3階の窓から行いましたが、なかなか届きません。思い切って投げると、反動でツリーハウスがユラユラと動きます。

 桜も咲いて最高の日よりです。大山はあいにくの黄砂で姿が見えませんでしたが、きっとこの騒ぎを微笑んで見守ってくれている事でしょう。


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