熊蜂撃退法

 研修生は一日中家でテレビを見て過ごしているそうなので、外に出ることが大事です。飼育している西洋ミツバチの話をして、自然に関心を持ってもらおうと散歩に誘い出しました。

 盛夏を過ぎて秋の西洋ミツバチは花もあり、盛んに育児を再開しています。ところがここに厄介な天敵がいます。「熊蜂」(オオスズメバチ)で今の時期に集団で襲ってくるのです。

 

 巣箱の前には捕殺器を設置していますが、西洋ミツバチは玉砕覚悟で向かっていくために、次々とやられて死骸の山が出来てしまいます。

 そこで巣箱の上にネズミ捕りの粘着シートを置いたりして捕殺していますが、追っつかないのが現状です。

 同じミツバチでも日本ミツバチは対応方針が違います。彼らは集団で羽を鳴らし、威嚇するのです。巣の前に一杯たかっていますが、熊蜂が襲ってくると「ブオ」「ブオ」と羽を鳴らして威嚇しています。

万一、襲ってきたときは一気に集団で襲い掛かり、熱で殺してしまうのです。

 同じミツバチでもこれだけ違うので戸惑ってしまいます。ただ日本ミツバチにとっても熊蜂は天敵で、集団で襲ってきたときは成すすべもありません。時々見回り叩き落としてやることが必要です。ミツバチを襲ってくるのはお盆のころから11月初旬ごろまでで、その後熊蜂は女王蜂一匹で越冬します。 

 そんな講釈をしながら散歩しますが、道中には歩いていると色々なものの発見があります。ナメコが生えていました。今は走りですが、桜の木に植えておいたもので丁度良い大きさです。

 キウイフルーツも一杯なっていました。今年は豊作ですね。下に沢山生理落下したものが落ちています。ジャムにでもしたらよいと思います。

そんな話をしながらの1・2キロほどの散歩ですが、本人にとっては登山したようだったそうです。

身体が鈍っていますね。

 ところで熊蜂はどこに巣をかけるのでしょうか。職場近くの山の中の土中に巣をかけて、通行人に危害が及ぶようなので一計を講じました。巣の前に粘着テープを置いて様子を見ます。置くときに注意しないと刺されますが、一度置いてしまえば後はかかるのを待つばかりです。この写真は一杯かかって元の巣に蜂がいなくなった状態です。ここまでで合計6枚の粘着テープを使用しました。

いなくなったと思って安心していると、さなぎから出房したばかりの若蜂がいますので要注意です。この方法だと熊蜂は自然に減ってきて、攻撃を受けたと思わせないのがミソです。刺された時にはショック死もあり、その痛さと言ったらこの世の物とは思われないほどですから、素人は触らぬ神に祟りなしです。


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