三人三様

 研修生が三人に増えて嬉しい悲鳴と共に研修の内容も三様あって、自分一人では対応できないこともあり、ボランティアにお世話になって、様々な仕掛けをして研修内容を豊かにしています。

写真はアートヘルスケアと言って、お花を活ける、眺めると言った事を通じて、美と共にある自分を想い自然に癒される効果を狙ったものです。

 自分で活けたお花をしっかり眺めています。良くわからないことが多いのですが、効果は抜群だそうです。

 指導員の牧田さんも仲間入りしました。

 沢山のお花の中から選んで活けました。もう少し派手な色合いのお花もあるのにと思ってしまいます。でも人は様々で、違いがあって当たり前ですから、これで良いのです。お互いを認め合う事から研修生の一日は始まります。

自分で選った花器に花を活けて、静かに眺めています。

 美に囲まれた時間を静かに過ごすと、美が自分を引き上げてくれて、美と一体になった様な、満ち溢れた気持ちになります。アートヘルスケアと言っていますが、花には美しいものに憧れる人間の根源的な欲求をかなえてくれる力があるようです。静かで平和な時間をお花と共に過ごすことで、癒しを与えてくれるようです。

 

 ポーセラーツの作成に挑戦してみました。

 全くオリジナルな作品が出来上がりました。自分だけの世界です。

 菜種の種を撒いた後を土で種隠しをしています。菜種は10月に撒いて、寒い冬を経なければ花が咲きません。種を撒いて芽が出て成長し、寒い冬を過ごして春に美しい花を咲かせる、正に人の一生を物語っているようです。そこに自分を投影することによって、自然と共にある自分を発見してくれたらとの思いです。

 秋になるとナメコが芽を吹き出しました。味噌汁に入れても、煮て食べても美味しい秋の味覚です。

 

 吊るし柿の柿の調達にみんなで出かけました。ボランティアでお世話になるMさんの柿の木です。今年はこの地方は柿の成り年のようで、いずこの柿も良く実っています。

 持って帰って皆で柿の皮ハギです。何しろ数が多くて大変です。

 いくらの郷は風の少ない地域なので、干し柿には向いていません。干しておいてもカビが生えてしまいます。このような食品乾燥機を完備していますから、早速に乾燥させます。大体、36時間も乾燥させると、水分も良く飛んで干し柿のようになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 出来上がった干し柿の前の段階です。これを自然の風に当ててほし上げるのです。自然に水分を調整してくれ、時間と共に渋みも抜けてきます。

 高校生が薪割りがしてみたいという希望があったので、急遽チェンソーを引っ張り出しました。左右均等に削らないと斜めに切れることを伝え、利き手はどちらと聞いたら左利きという事で、急に親しくなったように思いました。 

 チェンソーの刃は左右均等に削らないと、真っ直ぐに入れてもよく切れる方に切れていきます。どうせ燃やすのですから斜めでも良いようなものですが、まっすぐに立っていませんから、薪割りに支障が出ます。

 初めてというチェンソーを使ってみました。大きな音がしていますし、良く切れる刃が勢いよく回っているので、余計なことを考えている暇はありません。一心不乱にそのことに打ち込むのです。

一心不乱にさせることが研修のミソです。

 切った木を早速に薪割りしてみました。手前に置いている木は、誤って斧が外れた時にうまく止めてくれるのです。足を開いて膝を折って、腰を落として打ち下ろします。初めての経験と言いますが、小さな木でも真ん中に打ち下ろして、とても上手く割りました。

 

 孟宗竹の角を剥いでいます。京都の人よりブログを見て水車の注文があったのです。そこで体を動かすのが苦手なS君と山に竹を伐りに行きました。

 良い竹があり一節で45cmもありました。竹はいつでも切ればよいという訳ではなく、この頃が良い時期です。伐り時期が悪いと虫が入って、粉を吹いて使い物にならないのです。写真は釘を打つので、竹の円みのついたところを平にするため削っています。

 直径20㎝の正方形の合板から、6角形の円盤を作るのです。これが8角形なら簡単ですが、6角形は難しいのです。直径の約3倍60㎝が円周で、6つに割れば10㎝だから、一辺が10cm刻みにすれば良いなどと言っていますが、円を10㎝で刻むことが難しいのです。 

答えは対角から円を描いて、交わるところを6角の頂点にすれば良いのです。

 芋の子洗いに使用されますので、蓋をジグソーで切っています。羽も用意しなければなりません。電動鋸もありますが、時間のかかるこの機械で根気を養います。

 蓋に留め具を付けています。杉材ですので柔らかくて、抜けなければよいがと思いつつ慎重に打ち付けています。水車ですから軽く作らなければなりません。板も薄いものを利用したいのですが、12ミリしか売っていません。

 今日は此処まで出来ました。真ん中に13ミリのパイプを通し、この中に適当な鉄棒を通して水力で回します。

側板は合板が向いています。勿体がないようですが、反らないので良いのです。

以前の研修生と作った水車のブログを見られて、今回注文を頂きました。一週間に1回の通いですから、時間がかかります。もう暫くお待ちください。

 


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