今年も大歳

 黒豆の始末をしなければなりません。雪が降るようにならないと熟れませんが、この地方では乾燥が悪いので実をむしってストーブの前で干す事としました。みぞれが降って寒い日です。

 実をむしったものをストーブの前で干しています。時々、天地返しをしてやらないと表面だけ乾燥して、下の方は濡れています。

 雨の日などは大豆の皮むき作業が最高です。長くなると腰が痛くなるので、リラックスして腹ばいになって豆剥きをしています。 

忍耐力をつけるのにはとても良い仕事と思います。

 暮れになると色々な依頼が舞い込みます。

これはコンニャク切りの道具です。

プラスチックの箱にコンニャクの溶けたものを入れて、上からこの道具で抑えて切るというものです。

 取っ手をつけました。上に打ち付けた木は真ん中に下の刃をはめ込んだため、蓋が割れないように補強しました。

 こんな感じで使用されます。作ってみると面白いものです。独創性を養います。 

 今日はユンボの使用方法を教えます。余りに簡単に動くので、一気に上手になったような錯覚を覚えます。

物を吊ったり掘ったり回転させたりと、何でも出来るので面白いのですが、それだけに奥の深い、操作を誤れば危険な乗り物です。

ビオトープの下の田に水が溜まりませんので、再度土を混ぜ返す事としました。平場でも腕の使い方や排土板の利用方法など、教えれば切がありませんが、先ずは動かしてみて自分で覚える事が大切です。

 田の土をすくってケタに置いています。たったこれだけの作業でも、やってみれば難しいものです。

 入蔵部落にある木野山神社、祇園神社、天萬神社の3社が祀ってある祠です。随分と傷んでいますので、冬仕事にこの社を大工仕事で造ろうという事になりました。

 昔は部落の若い人たちが、良いお嫁さんが来てくれるようにと、藁で大きな馬を作って奉納していました。子供の頃は正直なもので、それを信じてお願い事を呟いていました。何処も願いが叶ったのですが、いつしか有難味も薄れて、誰も見向きもしなくなり随分と荒れています。

 一年に一度、感謝の気持ちを籠めて、大歳にお詣りしていましたが、余りの傷み具合に改修を思いついたのです。若い研修生は良いお嫁さんが得られるとあって、喜んで改修に賛同してくれました。

 

 早速に材料を測っています。近所のおじさんも様子を見に来てくれます。本当は部落を挙げて取り組まなければならないことなのですが・・・。気にはなっていたのです。

 材料はたくさんありますが、揃ったものがありません。合材でないので反るのです。

先ずは真っ直ぐに削る処から始めます。

 墨ツボで糸を引いて本格的な寸法出しです。

 糸を引いた線に合わせて電動カンナを滑らしています。何時になる事やら分かりませんが、この日初めて材料を揃えて寸をいれ、確実に作業を進めることが出来ました。

 春の祭りを楽しみにして・・・・。

町内の鶴田地区の皆さんの視察を受けました。今日は所長もいませんので、勝部指導員が身振り手振りで説明しています。

今年もたくさんの視察を受けましたが、一人でも多くの若者が社会復帰の道を歩めばと願っています。


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