この世のものか

 今年も火祭りを行うように計画して準備を進めました。 当初、8月6日に行う予定でしたが、滅多に降らない大雨のにわか雨でやむなく中止。 11日に変更して開催しました。

 それにしても暑い。 今年の夏は特別に暑くて杭を立てるのも一苦労です。 ボランティアでMさんの参加がなければ大変でした。 Mさんは建築会社の女社長さんですが、気軽に労力を惜しまずに手伝ってくださるので助かっています。

 ツリーハウスは相変わらずの人気です。 子供が勝手に上がって事故でも起きたら大変と、ハシゴに蓋をかけています。 火祭りに参加してくれたご家族です。

 今年は子供たちが沢山来てくれました。 最初にオリエンテーションをしています。 見るだけでなく一斉に点火するお手伝いをお願いしました。

 ツリーハウスのすぐ下の田んぼから一斉に動き始めました。 子供の参加は親の参加という事ですから、賑やかになりますね。

 微笑ましい風景です。

 一斉に点火されました。 火をつける事は特別なことのようです。 原始の血を蘇らせるのでしょうか。 火を使って、色々な楽しみ方があるという事を知るのも学習です。

 興奮しています。 火災原因で放火が多いそうですが、小さい時から火に馴染めばそう言う事は起こらないだろうと思います。

 親の管理のもとで火についての正しい理解を深めていけば、放火はなくなると思うのです。

 少しづつ点って行く火に、少しづつ感激が高まってきます。

 全体に火が灯って、辺りの暮色と相まって美しく映えています。

 一番下の田圃から眺めています。 燃料の灯油の煤で空がすもっています。

 稲の青と相俟って美しく燃えています。 暮れて来ると感情が入って、また別の風景に見えます。

 上の道路脇から下を一望したところです。

 上の展望台から眺めました。 堤の水に炎が写って美しく映えています。

 すっかり暮れて炎だけが美しく、田んぼの輪郭を形取っています。

 美しい写真ですが、ブログに掲載するとこの様に暗くなってしまいます。 すみません。

 下の田圃から炎の全景を撮ってみました。 この世のものとは思われません。

 ツリーハウスの中から眺めました。 下の一際明るい光は投光器の灯りです。

 賑やかに花火が始まりました。 子供たちには夏休みのとても良い思い出になりました。

 眺めていると自然に無口になります。 賑やかな子供の声も忘れて、うっとりと眺めています。 美しさの中に、はかなさを感じたりして、眺めるお方の気持ちは様々です。

 多くの人がカメラに気に入った景色を収めていました。 でも広角レンズでとってもこの雄大さは収まりませんし、その瞬間だけを切り取っても、この火祭りの全体を語ることはできません。やはり現地に足を運んで、身体中で火祭りを楽しむ事だと理解しました。

 毎年のようにこの美しさをどう表現したらよいのか悩むのです。 短歌や俳句を知っていれば、それなりに伝えられるだろうと思いますが、そんな素養もなく寂しい限りです。

 

 

 

 今年は例年に比べて炎が大きいのが特徴です。 芯をしっかり出して点火しましたから、大きな炎になって揺らいでいます。

 灯りを灯し続けて3時間も過ぎると、誰も居なくなった静かな空間に炎だけが揺らいでいます。 そして1灯火づつ揺らぎが弱くなって消えてゆきます。 賑やかだった子供の声も消えて、静寂の中にモノのあわれのようなものを感じ、この世のものとも思われない美しさを感動と共に感じます。


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