ばち当たり

 いくらの郷前の駐車場に上がるのに、コンクリーを打つことにしました。下に割れを防ぐためイノシシ防御用のメッシュを敷いておきます。

 メッシュの間に石ころを詰めています。何をするのにも基礎は大切ですね。

 生コン車が来ました。回りは型枠でコンクリートが流れ出ないようにしておきます。

 打設です。ジョリン鍬を使って広げていきます。

 大体の形が出来打ちあがりました。枠板の傍を念入りにジョリンで突きます。突いていると自然に水気が出てきて、型枠を取ったときにきれいに仕上がっています。

 


 入蔵部落には曹洞宗の聖福寺があり、そこの坐禅堂で指導員の仙田さんが坐禅の教室を始めました。以前からちょくちょくお世話になっていたのですが、僧の資格を得たお方が指導員になったのですから、カリキュラムに入れて本格的に取り組んでいます。

 見慣れぬ女性が坐ってていますが、2人は共に来年ジャイカの職員としてアフリカに派遣されるのです。その為の事前研修をいくらの郷で積んでいます。「只管打坐」で余分な事を考えず、只坐ると言っても次々に妄想が浮かんできますので、其れに囚われない心を養います。きっと遠いアフリカでも役に立つと思います。


 N君が彫刻をしたものを紙ヤスリで磨いています。正式には「懸魚」(げぎょ)と言って、破風板の下に飾りますが、詳しい事は分りません。ただこれを作るのにどれだけ時間がかかったことやら・・・。

努力をかってあげたいと思います。

 両サイドありますが、片方の懸魚を当ててみています。破風板の角度と一緒にならなくてはいけないので難しいです。

付けるのはお宮さんに祠を設置してから、ゆっくりと取り付けます。運搬の途中で取れたりしたら、縁起でもないという事になりますからね。

 

 

 正面の長押になる部分ですが、サンダーで丁寧に仕上げをしています。杉材で無節の物が良かったのですが、丁度よいものが無く、松材で作りました。節が出てどうしてもカンナでは上手に削れないので、サンダーの力を借りることになりました。節の傍の凸凹したところも、サンダーを当てると見る見る埋まって、きれいに仕上げが出来ました。

 塗料を全面に塗って仕上げをします。失敗や成功と色々な事がありましたが、結局この扉を専門の大工さんに、ボランテイアで作ってもらったのが良かったと思います。祠の格があがったというか 、素人細工ではないと思わせる出来栄えなので満足しています。

 全面に無色の塗料を塗っていますが、扉の部分は特に丁寧に塗っています。神主さんに前面にカギを付けるように言われたので、どんなカギを一つづつにつけるのか、キーの保管はどうするのか等と頭が痛いです。

女性指導員も応援に来て、扉の桟など細かいところを塗ってくれました。

 仙田指導員は祠の下にもぐって塗っています。

 所長は焼きの不足する部分などを、再度焼いています。仕上げの段階になって、あれもこれもと急に忙しくなってきました。このような手の込んだ造形物はやれば切りのないものですね。

 こういう罰当たりの事をしでかす人もいるので、天井も作りカギをかけ厳重にして、用心するに越したことは無いのです。神主さんの言われた事が、よーく分かりました。


 今日はアフリカに赴任するジャイカの2人の壮行会と、研修生N君のためにボランテイアで来てくれたU君が、学校が始まるので取り敢えずお別れ会とを兼ねて「送別会」を開催しました。3人には素敵なTシャツのプレゼントもして、今後の活躍を祈りました。料理は理事長自慢の残飯サラダで絶品の味でした。この後にはイノシシ汁も振舞われました。

 会も佳境に入った頃に、仙田指導員のギターでさらに盛り上がりました。丁度その日(9月14日)はジャイカの井上さんの誕生日だという事もあり、皆さんでハッピーバースデーを歌ってお祝いをしました。一人一人の想いを大切に、想いを形に手助けする、いくらの郷のスタッフの皆さんに拍手です。(自画自賛)


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