祠(ほこら)移転、据え付け

 三嶋神社の境内に移転するは良しとして、神社の境内を掘ったりコンクリー仕事をするのに、地鎮の行事が大切と地鎮祭を執り行うことになりました。

ずんずんと大事になりつつあります。

 神主さんに来ていただき、本格的な地鎮祭を行って貰いました。4隅に竹を立て周囲を荒縄で囲い、幣を飾り7、5、3の締め縄飾りをして準備万端整いました。

 お陰があって見事に基礎工事が終わりました。ブロック積みも大変です。  

 まず水平ですが、丁張をかけて水準器で出しました。次に345定規で、直角を測り糸を張り、その糸に合わせてブロックを積みます。

書くと簡単ですが、やってみると大変です。

 今日はいよいよ祠や屋根をトラックに載せて、神社の境内まで運び込み据え付けます。作るのはいくらの郷で、遷宮行事は部落で行う事としたので、今日は協力する立場です。平なところで持ってみると簡単に持ち上げる事が出来たのですが、いよいよになったらずっしりと重量があって重いものです。

 屋根の端が出っ張って桁が内側に隠れているために、そのまま置けば重さで屋根が拡がってしまう恐れがあります。そこで今まで使っていた馬台を使うことにしました。

 祠の本体は重いだけですが、重いだけに果たして三嶋神社の境内に上がるかどうか心配です。

 軽トラックに載せました。ちょっと良い姿ですね。掛矢や電動ドリル、ロープなど必要と思われるものをたくさん載せていざ出発です。

 2台に分乗させて三嶋神社に向かいます。知らない人が見たら、何が始まったのだろうと不審がることでしょう。自治会長が移転の日を「大安吉日」に定めたからか、天気にも恵まれて絶好の移転日和です。

 境内の上に持ち上げるのには台車を使う、横棒を3か所に渡し持ち上げる、チェーンブロックで引き上げるなど色々な方法を考えましたが、やはり竹の上を滑らせながら、上から引っ張ることが最良と判断しました。

女性も引き上げの応援に参加しました。祠に結び付けた竹を引く人、下から押し上げる人、綱を引く人と皆が声を出して力一杯引いています。

 5分もたったでしょうか。境内の上まで引き上げることができました。ここまでくればもう安心です。一息入れています。

 三又は小さくて使い物になりませんでした。

前場の拝台は重量を架けると壊れる恐れがあります。横に角材を入れて持ち上げる事は遠慮して、縦に竹を差し込んで持ち上げることにしたのです。

 下にブロックを置いて仮置きします。ここで土台とアンカーボルトをつなぐ穴を空けるのですが、真直ぐに穴を空けるのも難しいのに、アンカーが曲がっていたりして、思わない1時間を使ってしまいました。

 真直ぐに上から狙ってドリルで穴を空けますが、上手く通るのか不安がよぎります。ダメなら又空ければよいのですが、勇気がいります。

下にはプラスチックの敷物を置き、湿気で土台が痛むのを防ぎます。

 最後には掛矢で上から叩いて押し込みます。幸いにアンカーボルトも通って、何とか格好がつきました。

 次に屋根です。屋根は先に記載したように、下ろすと屋根先に重量がかかるために、下に着かないように持ち上げなければなりません。

 これも竹を差し込んで一挙に持ち上げます。両サイドに脚立を置いて置き、女性の手も借り持ち上げています。

 ほぞ穴が8か所あり、そこに入らなければ上から叩けば良いようなものですが、屋根も引いてあるので万事休すです。ほぞ穴に何度も入れて確認しましたので、万一にでも入らない事はないと確信していますが、やはり不安が先に立ちます。

 ほぞ穴に載せておいて掛矢で叩きます。少しづつ沈んでいくのを見て、安心しました。

 どうしても沈み切らないところがあり、御法度だけれども仕上げた屋根の上から叩いてみました。

 原因を考えてみるに、桁も前後を片方づつ入れ入ることを確認したのですが、屋根組をしてからでは事情が違いました。相当に叩かないと入って行きません。紐をかけて下に引きながら叩きます。回りながら柱を叩いていくと、自然に沈んでいきました。

 門札を付けたら雰囲気が出てきました。小さな手直し箇所や、破風の間に取り付ける「げぎょ」という飾りを取り付けたり、焼きの足りないところを焼いたり、中に白いカーテンを張れば完成です。

 みんなで記念撮影をして今日の移転の役目が終了しました。

 後は神主さんにお世話になって、神様の仮移転と、11月13日に予定している「遷宮」行事だけです。皆様にはお世話になり、お疲れ様でした。幸多い日々が訪れますように・・・。

 


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