令和5年がスタート

  新年、明けましておめでとうございます。いくらの郷も1月5日には仕事始めでした。

昨年の11月には一緒に遷宮行事を盛り上げたことで、すっかり入蔵部落の一員として馴染みになりました。「とんど祭り」にも遠慮なしに参加して、親しく新年のご挨拶を交わしました。

 田んぼの神様にも新年のご挨拶があります。神様事とはいえ

、毎年の飾り付けに頭の下がる思いです。このような神事をされるのは、たった1軒となりました。

 仕事始めに出てみると、玄関には新年の飾り付けがしてありました。MOAの山田さんが、いくらの郷の新年にふさわしいように活けて下さいました。

モノはあっても、分かっていても中々できませんが、ありがたい事です。

 さり気ない気配りに感謝して眺めてみますと、来られるお方にも、いくらの郷スタッフにも、何とはなしに正月の気分が満ち溢れてきて、新年を迎えた喜びとやる気が湧いてきますから不思議なものです。

 研修生のN君のお母さんより、お手紙付きで正月の贈り物が届き、皆でハッピーな気持ちになって、美味しくいただきました。ありがとうございます。昨年の暮れになんぶサンチャンネルの30分番組で遷宮の様子が放映されたのですが、番組のDVDで息子の成長ぶりを確認されて、とても喜んでいただきました。

 MOAの山田さんのご厚意のお点前で、正月の一服を頂きました。茶碗も梅の花の描かれた立派なもので、春を美味しく頂きました。

 N君もお点前を学んでサービスしてくれました。正月に飲むお茶は格別で、何故か美味しいものです。皆さんの気持ちが統一されているからでしょうか。慣れない手つきですが、左手でも上手にお茶をたてています。

 正月なので三嶋神社に行ってみました。昨年の遷宮で場所を天王山から三嶋さんに移したので、どれだけのお方がお参りされたのかという事に興味があったのです。

神社入口には暮れのうちに看板を作って、カーブミラーに取り付けました。

 毎年、正月は除夜の鐘を聞きながら、元旦の夜のうちに参っているのです。家から出て神様にご挨拶するまでは、誰とも口をきかない習わしになっていて、それはそれは厳かな正月の行事です。いつ来ても何度来てみても、小さくても美しく凛とした佇まいで迎えて頂きます。

帽子を取り、神様を仰いで自然に頭が下がります。

 昨年遷宮した三社の神様も、立派なたたずまいの内に静かに納まっておられます。たくさんのお参りのお方の足跡があって、この場所に遷宮してよかったなあと改めて思ったところです。

三社の神様もきっと喜んでいて下さることに違いないと思うと、満ち足りた気持ちになり、今年の幸運を祈念して帰りました。


 今年は黒大豆が豊作でした。正月用は少量ですので、何とか選別を間に合わせたものの、大半が無選別でたくさん残っています。

昨年と同じ条件で今年が違ったのは、夏にカメムシなどの消毒をしたことでしょうか。薬は使わぬ事が自慢でしたが、薄く振ったのです。


 遷宮して祠がなくなったので、斜めの作業場に板場を作ることとしました。思ったよりも急な傾斜がついており、当初はコンクリートを流して固めるつもりが木で板場を作ることとなりました。材料の下には伸縮自在な鋼製の塚を立てました。

 3,4,5定規で直角を出します。板で仮止めをして固定していきます。広い場所で直角を出すのには、どうしても大きな定規が必要です。

こんなところで中学校で学んだピタゴラスの定理が生きて役に立ちます。(実際は1・5mと、2・0m、2・5mにしてあります)

 20㎡弱ですが、電気ガンナ、電気鋸もおいても手ごろなスペースが出来上がりました。

座の下には不要な材木などを片付けたので、随分とすっきりしました。今まで斜めの所で作業をしていたのに、信じられないような良い作業場になりました。

 電気も引いて明るく、環境は良くなりました。今度は何を作るかなあと今から楽しみです。


 今日は久しぶりの天気で、裏山に薪を作りに上がりました。

樫の木の大木が枯れて、景観もよろしくないのでこれを倒そうと思いついたものです。

先ずは周りの木を倒してからです。

 枯れた樫の大木の手前に、2本の樫の木が立っており引っかかれば面倒ですから、先ずこの2本から倒していきます。近くに行ってみると思わぬ大木に驚きます。一度に倒してもユンボで引き上げませんから、一本づつで元の大きな部分は切り離します。 

 ユンボで引き上げますが、思ったよりも力が無いものです。排土板を立ててエンジン全開で引っ張っても、重くて上に上がらないのです。2本を倒して上の道路まで引き上げるのに、3時間もかかりました。

 倒した木はこのように玉切りをします。薪ストーブが大きいので50㎝位に切って、薪割り機で割っていきます。それを水分が20%以下になるまで乾かして使用します。

樫の木は切った直後は良く割れますが、乾くと堅くなって中々刃が立ちません。節があったりすると尚の事割れませんから、とうとう薪割り機を購入しました。その様子はまたのブログで紹介します。

 近年、楢枯れがはびこっていますが、樫の木にも虫がついて次々に枯れていきます。昔は20年から30年経てば、炭焼きの順番が来て結果として山が手入れされていました。ところが最近は炭焼きなどが廃れて山に入る人もなく放置されていますから、どうしても楢枯れなどがはびこるのです。

20年や30年の若木からは、萌芽再生と言って、切り株から芽が吹いて山が再生するのですが、60年も経てば古株にその力が残っていないそうです。

ほんの裏山でさえこのような有様ですから、これからどうなることやら恐ろしい気持ちになります。遠慮なしに薪ストーブで火を焚いて暖まることですね。


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