多事多端

 ウッドデッキに防腐剤を塗りに行ったところ、ツリーハウスを支えている樫の木に虫が入って弱っているではありませんか。早速に森林組合に見て頂くと「楢枯れ」という事です。

急に明るくなったりすると、集中的にその木に虫が集まり、芯喰いの被害が出るのだそうです。

 そういえば色々なところで被害木が眼にとまるようになったので、駆除が急がれますが追いつかない状況のようです。そこで被害を受けないように、ビニールシートを巻き付けて防虫をするのだそうです。

 約4メートルくらいも、ビニールが巻き付けてあるのでしょうか。随分上まで手当てがしてあります。外敵はこれで防げるのかもしれませんが、樫の木の表皮は呼吸しているのですが、大丈夫なのでしょうか。又、この樫の木には一番上の部分に、ヤドリギが宿っています。そのヤドリギも本体を弱らせる原因ではないかと思い尋ねてみると、問題ではないとのこと。少し安心しましたが、この樫の木が枯れてしまうとツリーハウスは台無しになるので、元気でいてほしいものです。


 新しく米子から通ってくるN君です。11年間引きこもっていました。何とかしなければいけないという事で、N君の叔母さんがいくらの郷を紹介してくれました。口数が極めて少ないけれども、物事は良く分かっていて言う事はしっかりしています。

今日はウメ取りの手伝いです。長身なので文字どうり「良いとこに来たと背高つかわれる」で手伝ってもらいました。今年はウメが良く出来て、しかも大粒で、カリカリ梅の生産に何かと良いようです。


 コロナの影響もあって暫く休んでいましたが、一段落しましたのでヨーガ教室を再開しました。人気があって直ぐに一杯になってしまいますが、今日は初日なので申し込みに余裕があります。ヨーガはゆっくりとしたリズムで体を動かしますが、久しぶりなので節々が痛くて、簡単な事でも容易に出来ません。月2回お願いしていますが、後はセルフケアで継続しなければいけません。


 ジョカの石上さんにお付き合いして、法勝寺児童館の看板づくりをしました。N君がジグソーで花のイラストを作っています。慣れた手つきで上手いものです。

 kさんもジグソーを使って文字を切り出しています。木工は独創性を発揮するには最高の作業です。

 

 孟宗竹の裏を利用して案内を書いています。

2人とも息があってきました。

 看板の取り付けに出かけました。

こんな感じで取り付けました。


 紅はるかの苗を1000本植えつけました。今年は天候の具合がよくて、苗の活着も上々でした。紅はるかはイモの中でも色合いと言い、美味しさと言い一番だと思っているので、このまま大きく育ってくれるようにと願っています。

 畝と畝の間には昨年使ったマルチを敷いて草抑えをします。とにかく草との勝負ですから、如何に草を抑えるかにかかっています。

秋になるとイノシシも気になりますが、防護柵が張りめぐされているので取り合えず安心です。


 今年も大豆を作ることとしました。草が一面を覆っていて、先ずは草刈りから始めなくてはなりません。

N君ももう一人前で、何も言わなくても一人でどんどん仕事を進めていきます。 

 草刈りが終われば肥料を撒きます。前年に大豆を作っているので、空気中の窒素を吸収して窒素分はあると思います。残るリン酸、カリを中心にほんの少し撒いていきます。

 トラクターは新しく米子から通うN君です。N君は元々は元気の良い若者でしたが、いじめに合い学校に行けなくなりました。

結局、通信教育で大学卒業の資格を取るそうですが、家にばかりいても体力が落ちるのでいくらの郷に体力を付けに通ってきました。

 大豆の根を切ってしまう根切り虫用に薬を撒いています。農産物は出来たものが美味しいとか、形がいびつだ等と言いますが、随分と手間暇がかかるものだという事を、研修生が理解できるだけでもすごい事だと思います。

 黒大豆の植え付けです。大豆は合歓の木(ねむのき)の花が咲くころが植え時期と聞いてきましたが、余りにも熟れるのが遅いため少し早く植え付けをしてみました。

 これで終わったと喜んでいると、山鳩が来てほじりだして食べてしまいます。 鳩用にテグスを張らなければいけません。


 ジョカの石上さんも中央アジアの国に出かけますので、何でもできる子になっておかなければなりません。N君も来年は大学生ですから、一人で生活しなければいけません。Kさんは毎日の食事が楽しくなるように、工夫して作らなければいけません。

 

 人それぞれですが、毎日の事ですので如何に質を上げていくかという事をいかなければいけませんね。

 それぞれの事情を考えつつ、笑い声が絶えない雰囲気でどんどん進んでいきます。

 年が近いという事は、話題もなんとなく合って良いですね。 

タコがないのでソーセージを入れて焼きます。

 この際、あるものを何でも入れて焼きます。

 おいしそうなたこ焼きが出来上がりました。それぞれですが、食べることは基本中の基本ですからおろそかには出来ません。皆と一緒に作ると楽しくて、美味しいし、食欲も進みますので、これも研修生の大切なカリキュラムです。

 焼きそばも出来上がりました。これを皆でいただきましたが、楽しくて美味しい食事会になりました。

いくらの郷のモットーは、先ず自分たちがいかに楽しむか、楽しくなければ研修生が楽しいはずがないという事ですので、これには十分満足しました。


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