おめでとうございます

 おめでとうございます。本年もいくらの郷の取り組みに応援をよろしくお願い申し上げます。

 

 年末、年始にかけていくらの郷に変化がありましたのでご報告いたします。

1、研修生のkさんは1月より伯耆の国の厨房に就職のための実習に出かけました。

2、いくらの郷の指導員でお世話になっていた牧田さんは、伯耆の国の厨房に異動になりまし

  た。牧田さんが一緒ならと言うkさんの願いもあり、kさんの為ならという事で了解しまし  

  た。

3、鳥大のベンチャーに派遣されていたKさんは、アパートでの一人暮らしを止め、グループ 

  ホームに転居しました。久方ぶりに食べる「おせち料理」など正月料理に大満足です。

4、いくらの郷は鳥取県内の社会福祉法人が参画して行う「えんくるり」事業に取り組んでいます。

  利用規定などを大幅に見直していますので、えんくるり事業の詳細は鳥取県社協へお問い合わせ

  ください。

5、いくらの郷では社会福祉士資格を持つ指導員と、資格は無くても元気のよい臨時の指導員を

  募集しています。ふるってご応募下さい。(詳細は伯耆の国へ)

 


写真付きのブログを再開します。

 正月を迎えるのに、皆でしめ縄を製作しました。神様に向かって右側に縄の「ない」始めが来るように飾ります。裏白を飾り、ゆずり葉を左右交互に並べて、輪ゴムでしばりつけます。最後に「しめ」とみかんをつければ完成です。初めてのお方は縄を「なう」という事が、一番難しかったそうです。左前に「なって」いくのですが、左右の手のひらを押さえつけつつ、上のほうに引っぱりながら「なう」のです。

 一生懸命に「なった」しめ縄も、とんどさんで灰になってしまいます。入蔵集落の行事に参加させて頂いて1年間の健康や幸運を祈りました。


 国会議員が10名、文科省の役人など合計20名もの視察があるという事から、皆でいくらの郷の周囲を清掃しています。結構な量のゴミが出て、トラックに一杯になりました。

 

 MOAの山田さんが生け花の材料を集めています。床の間に生け花でも飾って、視察団を受け入れたいものです。

 よく見ると冬の生け花にはもってこいの、まんりょう(と思います)が実を付けています。

 せんりょうは葉の上に実をつけて、鳥に食べられやすいのですが、まんりょうは葉の下に実をつけるので残りやすいそうです。


 西迫病院の精神科デイケアに通院しているkさんからクリスマス会があることを聞いて、楽しく盛り上げようと歌の稽古をしています。仙田さんのギター演奏に合わせ、N君がボーカル、kさんが太鼓をたたいています。

 

 今日は西迫病院の精神科デイケアのクリスマス会です。若者の集いの中にN君も参加して、皆でケーキなど作って賑やかに過ごします。

型があって色々なクッキーが焼き上がりました。

 おいしそうなケーキも出来上がりました。皆で食べて歌って楽しく過ごしましたが、基本は美味しいものを食べて楽しく過ごすという事のようですね。

心を抑圧していたものを開放するというところに、デイケアの意味があるのでしょうか。


 大豆の始末もしなければなりません。雪がちらほらするようにならないと、収穫できるようにならないのです。

もう少し早く植えたら収穫も早いと思うのですが、いくらの郷あたりでは、ねむの木の花の咲く頃に撒くという不文律があって、失敗をしたくないのです。木ばかり出来て実が入らないのでは困ります。

 

 中々乾かないので、ストーブの部屋に持ち込んで作業をします。たくさんの葉がついていますが、大豆の収穫時には普通、葉は落ちているはずです。

今年から一列位は1か月位早く播種してみようと思います。


 今日はハ―バリウム教室の日です。いくらの郷の卒業生で、今は祥和会の職員でB型作業所にお勤めのIさんの講師で始めます。卒業生が講師になって後輩を教えるとは、願っても無い事なので嬉しくてたまりません。所長も何の事か良くわかりませんが、参加して教えを乞う事としました。

 小さな材料を順番に手際よく入れていきます。材料も全てIさんが自分で準備してきてくれて、有難いものです。

終わってからオイルを流し込み、オイルの中でのオリジナルの自分の作品を見て鑑賞します。

 左の方にボールペンが見えますが、美しく飾ってあるので、書くのが楽しみになってきます。

下に石を置いてその上に鮮やかな色の花を活けると言うスタイルが多い中で、所長は鯉を書いた紙を入れてみました。小さな容器の中に泳いでいる鯉を表現することは難しいのですが、向こう側にも一匹いれて恰好を付けました。

 参加者の作品です。それぞれに個性があって面白いものです。


 寒い日は作業場で、芋の子を洗う水車を作ります。電気鋸を使って作業していますが、大事故に繋がる可能性も高く、傍で見ていてうるさく注意しています。N君のお爺さんは大工さんという事で、血筋を引いたのか機械使いもちゃんと教えた通りにできます。

 ジグソーを使って曲線に沿って切っていきます。段々コツが分かってきて、早く進めるとジグソーの刃がたわみ、木の下側が斜めに切れたり、場合によっては刃が折れてしまいます。焦らずに先ず道具に慣れる事から始めます。


 今日は山野理事長が趣味の骨董品でお茶を頂きます。

先ず床の間に掛け軸を架けますが、これを「茶掛」と言います。高名な禅僧が命を賭して修行から体得した心の状態を言い表した言葉などが書かれるようです。

理事長は必死に説明をしますが、果たしてこれがそのものなのかさえ分かりません。我々素人衆は唯々感心して聞く一方です。

 

 骨董品の奥は深いものだとつくづく思います。入れ物に書かれた文章を読んで、桃山時代のものとか、朝鮮のものだとか信楽焼きとか、説明してくれますが、全くわかりません。ただその知識に驚いて聞き入っています。

 どうしてそのような高価なものを手に入れたのか、興味のあるところです。聞くところによると大概は「交換」して手に入れたようです。そういうルートがあって、そのメンバーに入ると色々な情報が入ってくるそうです。

掘り出し物もあるようで、2~3品と交換しても欲しい物など、手に入れた時の喜びは一入だそうで、これが止められない理由のようです。

 並みいる骨董品の数々に目を見張るほどですが、本人曰く「数千万円の価値がある」との事です。娘さんは死ぬまでに「現金に換えておいて」奥さんは「いくらで買ったか、値札をつけておいて」と言われたとか。気持ちは良~く分かります。

結局、ありがたい茶器でお茶を飲む事無く出かけてしまいましたが、生涯を賭けて集めた理事長の高邁な趣味の世界には頭が下がりました。


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